Heath JOKER Head Model
Jimmy Flintstone
元来凄く荒いキットなので、スムージングとかが大変です。しかもまぁ各所行き届いて無い感じなので、そのまま塗っても「タダの物体」ってな類にしかならないだろうと。仮にも「依頼品」、それではマズかろうって事でちゃんとアートピース的に見えるように仕立て直す必要があります。

@適度な高さを持った台座を用意して、その上にネクタイ部分のみ接地してるって風にすれば、結構「緊張感」が生まれます。
ところでコノ台座の模様は偶然出来たものですヨ。最初は木を芯にしてポリパテで面出ししようか?と思ってたんだけど精度を出すのが意外に面倒(めっちゃ粉が出るしねぇ)。 簡単に出来ないか?と考えた結果やったのが「レジンの注型」です。
シリコン型を作る時に使うレゴ・ロックで型枠を組んで、ソコに直接レジンを注型するという無茶な方法(笑)。 そのまま注型するとブロックとレジンが癒着して外せなくなるので、型枠内部の全面にガムテープを貼りました。その後離型剤を塗布してからレジンをドボドボと・・・って感じ。レジンの硬化熱と成分に反応してガムテープがレジンの硬化前にシワシワになったんでしょうね?そしてそのまま固まったもんだからガムテ繊維に添ったシワが所々に点在して転写されたって寸法です。 ガムテの貼り方によってこのテクスチャーは変わるのでコントロールは出来ませんが、しかし手では作れない自然なモールドが出来るって技を発見しましたヨ!

台座のロゴは既存のジョーカー製品のロゴをいっぱい見て、自分なりに仕上げたい方向性を考えた結果この書体を選びました。
最初は浮き文字にしようと思ってたんですが、流石にこの細めの書体をプラ版から抜き出すのは困難・・・なので台座に直接彫る事に。クロスワークスさんのリュータービット大活躍ですネ(笑)。全てをビットで彫ったのでは無く、彫刻刀を併用しての作業ですが、最終仕上げは同ビットの極細槍を手に持ってチマチマって感じ。根気が要ります^^;。

Aベースと本体は取り外しできるようにしていますが、彩色中に幾度と無く組み上げて色バランスを見ながら彩色していきます。彩色・・・と言うか「配色」ですね。特に目線をは組んだ状態で、少し離れたところから見ながら決めていかないとおかしな事になってしまいます。
目の書き込み云々を重要視する人が多いですが、それ以前にマズは目線。ココがバッチリ決まってないとその上からいくら書き込んだところで「台無し」なので。
B省スペースだけど雑だとチープに見えるのがシャツとネクタイの柄。手書きしようか?と思ってた部分なんだけど、クォリティを維持するには膨大な時間が必要と思いデカールで逃げることに決定。それでもまぁまぁの作業が必要ですけどね^^;。パターンの雰囲気や色合いだけでなく柄の大きさも重要なのでデータを出力する前に何枚と無く試し刷りをして決めました。ネクタイは下地色が濃いので下地ホワイト有りの印刷、シャツは下地色が淡いしデカールがなじんだ方が良いので下地ホワイト無しの印刷。しっかしデカールって便利だよねぇ。ベースロゴと台座の配色はこのジョーカーの関連色でまとめることでイメージを損なうことなく仕上がったんじゃないかな?と。って事で完成品画像をどんゾ!

・・・なんか、微妙にボケててごめんなさい(^^ゞ
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